マントラはサンスクリット語で、「マン」は「心」、「トラ」は「解放」を意味しています。
集中力が続かなかったり、心の準備ができなかったりする場合に、マントラを使うと、意識が高まり、集中力が高まることを多くの人が実感しています。
この記事では詳しく初心者でもはじまりやすいマントラ瞑想のやり方を紹介して、その効果やマントラ瞑想の練習方法について解説していきます。
マントラ瞑想の効果
瞑想の一種類であるマントラ瞑想から得られる効果は、たくさんありますが、それらの効果はマントラ瞑想だけのものではありません。
- 自己認識の向上
- ストレスの軽減
- 穏やかな気持ちになる
- 自己への思いやりが増す
- よりポジティブになる
しかし、マントラ瞑想を練習し続けると、以下のような効果は特に著しいです。
集中力の向上
瞑想は誰もが簡単にできるものではなく、集中力を維持するためには時間と練習が必要です。けれど、マントラを使えば、音に集中することで、迷いを減らして集中力を高めることができます。
頭の中で、または声に出してマントラを繰り返していると、そのマントラが意識の集中点になり、他のところに集中力は分散しなくなります。



瞑想をしようとしたときに、頭の中が混乱しがちな人には、マントラは特に有効です。
音の力でエネルギーが解放される(言霊)
多くの瞑想実践者は、特定の音節の振動と調和が、より深い瞑想状態を可能にすると信じています。この深い瞑想は、肉体を超えた精神的な幸福に繋がるのに役立ちます。
例えば、サンスクリット語で “平和 “を意味する “シャンティ “のように、自分が瞑想をする理由を強調した言葉を選ぶともよいです。
音の響きが好きな言葉や、幸せを感じる言葉を使って瞑想すると、穏やかさや喜びの感覚を強めることができます。
また、マントラの中には、アファメーション、肯定的なの意味を持つものもあります。
“自分と他人に優しく接します。”
“毎日は新しい始まりです”
このような肯定的なフレーズを選ぶことで、自分の意図に意識を向けることができます。
瞑想は結果が出ない不安に思えてくるかもしれないが、自分のビジョンを反映したマントラを定期的に繰り返すことで、それが現実になる可能性を高めることもできるのです。
脳の変化
2012年に行われたある研究(英語記事)によると、マントラ瞑想は脳の健康状態を改善する可能性があります。
マントラ瞑想の中でクンダリーニ瞑想の一種であるクリヤ・キルタン瞑想を8週間行ったところ、記憶障害を経験している高齢者15人に、脳内の血循環が良くなり、認知機能の増加が見られました。
脳の物理的な変化は、次のようなことにつながるようです。
- 気分と幸福感の向上
- 不安感の軽減
- 疲労感の軽減
- 視空間記憶と言語記憶の向上
また、2017年の研究(英語のレポート)によると、特定のマントラを唱えることで以上の変化が促される可能性があると示しています。
マントラを唱えることで左右の脳が同期し、リラックスした状態(アルファ)の脳波になります。この同期化は、脳機能の改善に役立つ可能性があります。
呼吸のコントロールが容易になる
瞑想中にマントラを繰り返すことで、自然な呼吸のリズムを見つけることができます。
確かに、瞑想中の呼吸法に慣れるには時間がかかりますが。マントラに合わせて呼吸を整えることで、このプロセスが容易になり、同時によりリラックスした気分になります。
マントラの言葉選び
この記事ではインド系のマントラをメインに紹介しています。
シンプルなマントラは、”om “や “aum “のような音節や母音を使ったものです。この短い音には大きなパワーがあります。多くの人はこの響きが宇宙の原音と考えています。
また、より具体的な目的に関連したマントラもあります。
- 神聖なマントラ
- ヒーリングマントラ
- チャクラのマントラ
それぞれのカテゴリーには、音やフレーズがあります。
例えば、気持ちを落ち着かせたいときや、気分の落ち込みを解消したいときには、次のような言葉を選ぶとよいでしょう。
“私は穏やかに日々を過ごしています。”
「穏やか」「喜び」「優しさ」などの言葉でもあなたが感じていれば、効果的なマントラになります。
瞑想をする意図を作る
不安や不要な感情を抑えるなど、特定の目的を持って瞑想をすると、感じたくないことに意識が向いてしまうのは当然のことかもしれません。
“私は不安ではない。”
“私は怒っていません。”
あなたは不安や怒りを感じています。そのために瞑想しているのです。自分の心の状態にこだわるのは簡単ですが、それでは瞑想の効果が薄れてしまいます。
しかし、ポジティブなこと、つまり自分が望んでいる考え方に基づいて瞑想すると、より良い結果が得られるかもしれません。
望む結果を念頭に置いて瞑想することで、成功をイメージし、そのイメージを現実に変えることができるのです。
マントラ瞑想の具体的なやり方
ここで、具体的なステップを紹介します。
1,誰にも邪魔されずに瞑想できる静かな場所を探しましょう。
床に座ったり、椅子に座ったり、横になったり、あるいは歩いたりして、瞑想の間、維持できる姿勢を見つけましょう。ムドラと呼ばれる手の動きは、瞑想状態に入るのに役立つ人もいますが、必ずしも必要ではありません。
2, 瞑想の時間(3分から30分)を決めて、タイマーをセットします。
目覚ましが鳴っても瞑想状態から抜け出せないように、海の波や小鳥のさえずりなど、静かでリラックスできる音を使うとよいでしょう。
3, 数回深呼吸をします。
何もしないで、自分の呼吸に注意を払います。呼吸が肺に入り、体を満たす感覚に集中してください。
4, 鼻からゆっくりと安定した呼吸を続けながら、マントラを唱えます。
マントラは声に出してもいいし、頭の中で静かに繰り返してもいいでしょう。呼吸に合わせてマントラを唱える練習をしていきます。
呼吸があなたを導いてくれりので、瞑想に慣れてくると、マントラと呼吸はやがてリズムをとるようになります。特別な呼吸法を使っていない限り、この流れに従うことで、より自然な感じで瞑想を行うことができます。
5, 迷いのある考えを優しく導くことも忘れずに。
瞑想をしていると、注意力が散漫になってくることがあります。そのときは、考えを無理に取り除こうとしないでください。その考えを認めて、放っておいてから、マントラを再開してください。
6, 瞑想を終了します。
タイマーが鳴っても、すぐに立ち上がらないでください。少しの間、自分の静かな心と向き合い、内観してください。前よりリラックスしていますか?楽観的になりましたか?
マントラ言葉を使い分ける
最初のマントラであまりスッキリしなかった場合、現在の心境や瞑想の目的により共鳴するマントラを見つけるとよいでしょう。
必要に応じて変更しても問題はありませんし、毎回同じマントラを使う必要もありません。朝は意識を定めるために、夜は心の安らぎを得たい、というように使い分けてもよいのです。
マントラ瞑想のポイントは、自分に合ったマントラ、音を見つけることです。けれど、必ずしも意味のある言葉でなければいけないことはありません。
実は、意味のない音がもっと無の状態に近づけることができます。あなたはより深い真実を体験したいと考えていれば、意味のない音で瞑想することをおすすめします。



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